株とは違う投資信託の買い方と売り方を紹介!慣れてしまえば簡単

ショッピングする猫

株式より比較的リスクが低めで、投資初心者でもはじめやすいのが投資信託。投資信託を利用する場合、好みのファンドを見つけて、購入手続きをします。

投資信託の購入画面にはいろいろな入力欄があって最初は戸惑うかもしれません。でも、内容はわりと単純なので、はじめての人でもすぐに慣れると思います。

買うときに選べる方法、売るときにどうすれば良いのかなど、投資信託の基本について知っておきましょう。

投資信託と株の注文方法はここが違う

株だと「指値注文」や「成行注文」という手段を用いて売買します。

支払い 取引株を買う時・売る時に出てくる指値注文と成行注文って何?

ところが投資信託には、これらの方法が存在しません。

投資家同士で売買の取引を行う必要がないからです。

株の売買だと同じ投資家である取引相手に対し、いかに安く買うか・高く売るかのちょっとした駆け引きが必要になります。

一方の投資信託は、各ファンドの会社にお金を渡して自分の代わりに運用してもらう方法です。取引相手との駆け引きがいらず、必要なお金を渡すだけで購入や売却ができます。

この手軽さが、初心者向け・投資が苦手な人向けだと言われる理由なんですね。

円グラフ 説明する人株式よりリスク分散が簡単!投資信託は投資が苦手でも始めやすい

投資信託の売買価格は基準価額で決まる

投資信託の基準価額とは、現時点の各ファンドの価値をあらわすものです。株で言うところの各銘柄の株価とほぼ同じものだと思ってください。

但し、株価の場合は市場が開いている最中の取引によって頻繁に変化しますが、投資信託の基準価額はこのような値動きをしません。投資信託は通常、1日(営業日)に1回計算して、基準価額が決まります。

この基準価額に基づいて1口あたりの価格が設定され、注文に必要な金額が変わってきます。1口とは単位のことです。株の1株と同じ意味を持ちます。

投資信託の注文方法の種類

好みのファンドを探して、目論見書という書類に目を通してから購入の手続きを行います。代金を支払う方法として、「金額買付」「口数買付」「積立買付」の3つから選べます。

これらの注文方法は、利用する金融機関によって取り扱いの種類が異なります。3つすべて扱っているところ、1つだけ、もしくは2つだけ扱っているところなど様々です。利用する金融機関のルールを調べておきましょう。

金額買付とは?

1200円や1万4500円などのように、具体的な金額を決めて支払うのが特徴。支払った金額に応じた口数を保有できます。3つの中で最も柔軟に金額設定をしやすい注文方法です。

最低金額以上であれば買い付けのたびに細かく好みの金額を設定できるので、そのときの予算に合わせながら注文したい人にとって金額買付は使いやすく感じるでしょう。

口数買付とは?

先に口数を決めてから代金を支払う方法です。目の前にある商品をほしい数だけ買い物かごに入れ、レジで支払うやり方とよく似ています。

最低購入口数はファンドごとに違います。現時点だと、1万口以上1万口単位で販売しているものが多めです。この場合、1万口あたりの基準価額が1万円なら、口数買付で1万口を注文すると1万円の代金を請求されます(買付手数料を含まない場合)。

キリの良い口数で揃えたい、基準価額を参考に購入に必要な金額をわかりやすくしたい場合におすすめの注文方法です。

積立買付とは?

一定の日に、予め決めておいた金額で買い付ける方法です。買いたいファンドを選んだら、「毎月10日に1万円で注文を出す」といった具合に指定しておきます。

後は指定どおりに利用中の金融機関が自動で買い付けてくれます。注文のたびに手続きをしなくて済むのがメリットです。

積立買付で指定する日は金融機関によって違います。1ケ月に1回の指定日のみ注文できるところ、毎日(営業日)や週1回など短いスパンの指定日に買い付けできるところなど様々です。積立の指定日は変更できることもありますから、お金と相談しながら決めてみましょう。

自動的に手続きできるおかげで買い忘れを防げます。また、毎回支払う金額が同じなので、割高な時期に大量の口数を買い付けてしまうリスクを減らしやすいのが良いところです。

非課税の恩恵で節税効果が狙える「つみたてNISA口座」を利用できる投資信託の注文方法は、この積立買付に限られます。

分配金の扱いを決められる

ファンドを保有すると、分配金を受け取れる場合があります。この分配金を受け取るときの扱いを購入時に設定できるようになっていて、「再投資」と「受取」の2種類が用意されています。

再投資」は分配金が発生したときに、その分配金を使って同じファンドを自動的に買い付ける方法です。

受取」を選ぶと、分配金が口座に支払われます。分配金を投資に回さず、現金として手に入れる感じです。

分配金の再投資と受取は、選んだファンドや注文方法によって利用できるものが違ってきます。注文するときによく確認してから、金額買付や口数買付などの方法を選びましょう。

投資信託を売りたくなったら?

「解約」をしよう

投資信託を売るときには、「解約」の手続きをします。「買付」という手段も用意されていますが、現在だと個人の場合、解約を利用するのが一般的です。

売りたい金額や口数を指定するだけ

売りたい保有ファンドがあったら、そのファンドをすべて売っても構いません。一部だけ売ることもできます。

金額を指定する他、口数による指定も可能です。ファンドによって売るときの最低金額や口数の単位が決まっているので、条件に従って手続きを済ませましょう。

税金について

課税口座で保有していたファンドの場合、売って利益が出ると税金が発生します。「特定口座の源泉徴収あり」なら、自動的に税金を差し引かれた後のお金を受け取る流れです。「源泉徴収されない口座」を利用しているなら、投資家自身で確定申告をして税金を支払います。

「一般NISA」や「つみたてNISA」のようなNISA口座で保有していたファンドなら、売って利益が出ても税金を払わずに済みます。

償還日について

投資信託の中には運用期間の決まっているものが存在します。運用期間が終わる日のことを「償還日」と言います。償還日を迎えた時点のファンドの価値に基づき、自動的にそのファンドを保有していた投資家へ代金が全額支払われて運用を終えます。

投資信託はファンドによってルールが違う

投資信託における各ファンドの中には、購入時や売却時の代金とは別に「買付手数料」や「解約手数料」のかかるものが存在します。これら手数料はファンドによって異なるのが特徴で、手数料の一切かからないファンドもたくさんあります。

このように、ファンドによって微妙にルールの異なるのが投資信託の特徴です。ある意味、株よりも少し複雑に見えるかもしれません。それぞれのルールを比較して、運用しやすいお得なファンドを見つけられるようになりたいですね。