節水効果を高めるトイレの正しい使い方とやってはいけない方法

いつも支払っている水道代で、最も使用量の割合が高い場所はトイレです。

生活スタイルによってはお風呂が一番になる場合もありますが、この2箇所で水道代の50~60%を占めているほど、たくさんの水を使っています。

お風呂で可能な節水方法については、以下の記事を参考にしてください。

水道代を高くする原因になりやすいシャワーの使い方を工夫しよう 【お風呂で節約】浴槽のお湯を減らせるタイプとあふれる問題の対処法

今回の記事では、トイレにかかる水道代を節約する方法についてご紹介します。

トイレで使用する水の量

トイレには排泄物を流すための、大と小のレバーがついています。大に動かせば、1回で約10L(リットル)を使います。小は量が少なめで、1回5~6Lくらいが一般的です。

ただ、トイレが製造された年代やメーカーによって流せる水の量は違います。今回ご紹介した数字は平均的なものだと思ってください。

1日に1回だけしかトイレを使わない家庭はほぼないでしょう。トイレを使う回数が増えれば、同時に水の使用量が増えるのを意識することが大事です。

例えば、1日に3回トイレに行ったとして、3回すべて大で流せば

3(流した回数)×10(大の水量)= 30L

合計で30Lの水を使います。

家族が多ければもっと水道の使用量が増えます。2人家族で住んでおり、それぞれが同じ条件でトイレを使えば2倍ですので、合計60Lです。

正しい水量で流しているか?

トイレを使用したら必ず水を流します。全く水を使わないやり方は通用しません。水道代を節約するなら、ムダに使ってしまいがちな水の量を減らす工夫をしましょう。

レバーの「大と小」の正しい使い方を知る

水をムダに使用する原因として、トイレのレバーを適切に使い分けていないことがあります。

レバーには「大と小」の2種類が存在します。あなたはこの内、どちらの方向へレバーを動かしていますか?

  • しっかり流したいから、常にレバーを「大」に動かす。
  • 節水のために、できるだけ「小」の方向へレバーを動かしている。

このような考えで大と小を使い分けていると、上手く節水できない状態に陥りがちです。

大と小は、排泄物の大きさごとに使い分けるのが正しいやり方です。大便は重量がありますので、水の勢いがある「大」にレバーを動かして流しましょう。小便はほぼ水分ですから、水の勢いをあまり必要としません。「小」にレバーを動かせば十分です。

なぜレバーを使い分けないと節水できない?

出て来る水の量を比較すればわかります。平均的に大なら10L、小なら5~6Lです。

1日5回トイレを使用すると考えてみましょう。大は10L、小は5Lで比較します。

5回全て、大にレバーを動かした場合
10L × 大5回 = 50L
大便1回、小便4回でレバーを正しく使った場合
10L × 大1回 + 5L × 小4回 = 30L

使い分けを行えば、1日で20Lの節水ができます。30日続ければ600L、180日続ければ3600Lもの節水効果を得られる状態です。

レバーを適切に使い分けるだけで、使用する水の量を減らせるのは明らかです。すごく簡単な水量の調整方法ですから、今すぐやってみましょう。

「何がなんでも小」で流すのはやめよう

大で流すべき排泄物に対して、小で流せばもっと節水効果が高まると思うでしょう。しかし、このやり方はあまりおすすめしません。むしろ流す水の量が増える恐れがあるからです。

重い排泄物を小で流した後、押し流す力が弱すぎて便器にとどまってしまうと厄介です。見た目は流れたようでいても、排水の入り口付近で排泄物が止まってしまうケースも存在します。こうなるとあと数回、レバーを動かして水を流さなければなりません。

小であっても1回のトイレで水を2回以上流せば、追加分だけたくさんの水を使ってしまいます。それならば最初から大にレバーを動かして勢いよく流すほうが1回で流しきれる高確率が上がり、節水できます。

トイレットペーパーの使いすぎをやめる

つい昔からの癖で、いつでもトイレットペーパーをぐるぐる巻きにして使っていませんか?大量のトイレットペーパーを流すには、多くの水を必要とします。

本来なら小で済むのに、トイレットペーパーの量が多すぎて大にレバーを動かさなければ流れない状態になると水がもったいないですよね。必要以上にトイレットペーパーを使うのはやめましょう。

また、トイレットペーパーの量が多すぎると紙が水に溶けきれず、塊ができてしまいます。トイレをつまらせる原因になることを覚えておいてください。

たくさん使う必要がある場合の対処法

体調によっては1回のトイレでトイレットペーパーをたくさん使う必要が出て来るときもありますよね。この場合には無理に節水しようとせず、こまめに水を流してください。最後にまとめて流すと、トイレがつまるリスクを高めてしまいます。

やってはいけないトイレの節水方法

ペットボトルを使った節水の問題点

トイレタンクの中にペットボトルを入れると、タンクにたまる水の量が減ります。お手軽に節水するアイディアとして昔から評判です。ところが逆に水道代を高くしてしまう危険なやり方なので、利用をさけましょう。

ペットボトルのような異物をトイレのタンクに入れておくと、タンクの中にある装置が異物に引っかかって正常に作動しなくなる恐れがあります。装置が排水する状態のまま異物に引っかかれば、何時間でも水が垂れ流されてしまいます。これでは水道代を節約できません。

節水グッズの落とし穴

市販のトイレ用節水グッズが用意されています。専用の市販品ならペットボトルのようなトラブルを起こすリスクは低そうですが、必ずしも適した節水効果を望めるとはいえません。

トイレは適量の水を流せるようにメーカーが調整して作っています。必要な水量を節水グッズで減らしてしまうと、排泄物やトイレットペーパーを排水口から奥まで流す力が弱まってしまいます。

水の使用量が多い、古いトイレで便利グッズを使えば節水の効果を高められそうに見えますよね。しかし、節水の技術が使われていない古いトイレは少ない水量で流し切る力を持っていません。便利グッズで強制的に水量を少なくする方法は適さないといえます。

もし便利グッズを使ってみて水の流れが悪くなったなら直ちにトイレから取り外し、普通の使い方に戻してください。